大阪トヨペット株式会社が運営する親子向け体験型科学教室「トヨラボ(サイエンスコース)」のWebサイト制作。小学生〜中学生を対象に、「カゼの授業」「デンキの授業」など五感を使った本格的な実験プログラムを提供する同コースの世界観を、デザインで丸ごと体現することに取り組みました。
課題・背景
- 学校では体験できない本格的な科学実験を、「難しそう」ではなく「やってみたい」と感じさせるWebサイトをどう設計するか
- 子どもが思わず前のめりになる、学びの入口としての体験を設計すること
アプローチ
- 「実験室のワクワク感」をデザイン言語として定義し、カラー・キャラクター・アニメーションまで一貫して体験設計に落とし込んだ
- 当初の依頼にはなかったキャラクター制作を提案し、世界観の核として構築した
クライアントについて
大阪トヨペット株式会社は、大阪府内に複数のショールームを展開する自動車販売会社。「トヨラボ」はそのショールームを活用した地域共育プラットフォームとして立ち上げられた体験型教室で、サイエンスコースのほかプログラミングコースも展開。企業が地域の子どもたちの未来に投資するという、ブランドの社会的姿勢を体現するプロジェクトです。
Point 1|「体験の予感」を届ける
このサイトで問われたのは、情報をどう整理するかではなく、画面を通じてどんな感覚を先に届けるかでした。
子どもが「おもしろい」と感じる瞬間はどこか。保護者が「連れて行ってあげたい」と思うのはいつか。その問いから逆算して、各授業の内容よりも先に、実験室のワクワク感が伝わるよう構成を設計しました。テキストで説明するのではなく、デザインそのものが語る状態をつくることを目指しています。
Point 2|キャラクターが、世界観をつくった
当初の依頼内容にキャラクターの制作は含まれていませんでした。オリエンでいただいたのは「教室をわかりやすく表現する」という方向性でした。そこから様々な表現を探っていく中で、キャラクターを制作するという方向性に自然と辿り着きました。
キャラクターは「教育的でありながら愛着が湧く」ことを軸に設計しました。授業ごとのテーマに合わせた表情とフォルムで、子どもが親しみを持ちながらも「何かを学べそう」という期待を自然に抱けるようにしています。アニメーションにも驚きや発見の要素を取り入れ、スクロールするたびに次の実験が始まるような感覚を演出しました。
Point 3|企業ブランドとして機能するサイトへ
トヨラボは単なる地域イベントではありません。大阪トヨペットが、自社のショールームという資産を使って地域の子どもたちの学びに関わるという、ブランドの社会的な表明でもあります。
サイトには「親子で過ごす時間そのものに価値を感じてもらえる設計」を意識して組み込んでいます。集客ツールではなく、企業と地域をつなぐ接点として機能するWebサイトを目指しました。